《Nihai Seçim》 Çalışma Grubu
京都大学 学際融合教育センター《究極の選択》研究会(旧 京都大学《究極の選択》研究ライトユニット)のホームページです。
我々の研究は、夢も希望も、ノーベル賞もありません。さらに、こんな残酷なことを考える必要があるのか、と感じるかもしれません。というのも、《究極の選択》研究は、何を誰を犠牲にするのか、を考える研究だからです。
しかし必要な研究です。なぜなら、《究極の選択》に対して、回答を準備しておかなければ、よりひどい状況が生じるからです。
たとえば、「致死率の高いパンデミックに際し、ワクチンが不足しているとき、誰から優先して接種するべきか」、「大規模災害から人々を救い出す際に、誰から優先して救助するべきか」といった犠牲の選択は、その時その場で回答できるものでは、ありません。
もし、この犠牲の問いに答えておかなければ、早い者勝ちであったり、権力を持つ人や裕福な人たちが優先されたり、または選択を回避した末に全員が犠牲になるという、おそらく多くの人が望まない結末となるでしょう。
目を背け続けていても、ひどい結末は変わりません。
またこの問いに関連して、たとえばトリアージを連想する人もいるでしょう。しかし、東日本大震災でも生じたのは、トリアージで「最優先治療」をタグづけても、数が多すぎて、さらなる選択が必要になるという緊急事態でした。災害や問題の規模が大きくなればなるほど、従来の仕組みでの対応は難しくなり、至る所で《究極の選択》が生じてしまいます。
こういった《究極の選択》の出現に備えて、より多くの人々が納得できる回答を生み出すために、じっくりと時間をかけて話し合い、選択できる仕組みが必要だと考えています。
そこで私たちは、《究極の選択》を冠して、極限状況における選択の問題を研究し、より良い方策を探究しています。
《究極の選択》を、一緒に考えませんか?
(将来的には、投票者による提案を受け付け、熟議の場を提供し、各国語版を準備するなどグローバルな意志決定を支援する仕組みを目指したいとは考えてますが、道遠しです。)

研究助成
「AI'nın sosyal kararlar alması için gerekenler- iyi kaliteveri setive arzu edilirÇıktıaraştırma” (sorun numarasıD19-ST-0019、代表:大庭弘継)(トヨタ財団 2019年度特定課題「先端技術と共創する新たな人間社会」)
https://toyotafound.secure.force.com/psearch/JoseiDetail?name=D19-ST-0019
研究メンバー
一方井 祐子
東京大学・カブリ数物連携宇宙研究機構・特任研究員、科学コミュニケーション論の知見の応用
大園 誠
同志社大学・人文科学研究所・嘱託研究員、政治学の知見の応用
大庭 弘継
京都大学・大学院文学研究科・研究員、代表者、全般担当
岡本 慎平
広島大学・大学院文学研究科・助教、応用哲学の知見の応用
笠木 雅史
名古屋大学教養教育院特任准教授、実験哲学の知見の応用
菊地 乃依瑠
政策研究大学院大学・科学技術イノベーション政策研究センター・専門職、科学コミュニケーション論の知見の応用
玉澤 春史
京都大学・大学院文学研究科・研究員、副代表、宇宙科学の知見の応用
河村 聡人
京都大学・大学院理学研究科付属天文台・博士後期課程、宇宙科学の知見の応用
小松 志朗
山梨大学・生命環境学部・准教授、生命科学と政治学の知見の応用
佐藤 恵子
京都大学・医学部附属病院医療安全管理部・特任准教授、生命科学の知見の応用
鈴木 美香
京都大学・iPS細胞研究所上廣倫理研究部門・特定研究員、生命倫理学の知見の応用
高木 裕貴
京都大学・大学院文学研究科・博士後期課程、応用倫理学の知見の応用
千知岩 正継
北九州市立大学・外国語学部・非常勤講師、政治学の知見の応用
中村 長史
東京大学・教養学部附属教養教育高度化機構・特任助教、政治学の知見の応用
本田 康二郎
金沢医科大学・人間科学領域・准教授、応用哲学の知見の応用
宮野 公樹
京都大学・学際融合教育研究推進センター・准教授、異分野融合の知見の応用
森岡 正博
早稲田大学・人間科学部・教授、応用哲学の知見の応用